サンノゼにEMSを送って追跡してみた
先日、アメリカのサンノゼ(カリフォルニア州)にEMS(国際スピード郵便)を送る機会があり、以前から物流の仕組みに興味があり、また飛行機好きでもあるので、海外への荷物は実際のところどういうルートで配達されるのか詳細に追跡してみました。同じようなことに興味がある方への参考のために書いてみようと思います。
サンノゼというと日本では普段それほど名前を聞く都市ではありませんが、シリコンバレーというと聞いたことがあるのではないでしょうか。アメリカ西海岸のGoogle、Apple、Facebookなどなど先進のIT企業が密集している地域です。サンフランシスコというと普段から耳にすることが多いと思いますが、サンフランシスコから陸路で1時間程度の場所です。
シリコンバレーということでビジネス需要があるのか、成田空港からANAの直行便もあります。
まずは日本郵便のホームページで調べてみるとカリフォルニア州へのEMSは2〜3日で届くことがわかります。一般小包で送ると8日程度かかるようなので、EMSがいかにスピーディーに届く仕組みであるかがわかります。一般小包だとシカゴが5日でサンフランシスコが8日なので、どうやらシカゴ経由(シカゴをハブにして)で輸送されると推定されます。
しかし、EMSの日数を考えるとハブ&スポークではなくなるべく直行便またはなるべく近い場所への直行便で届けられるのだろうと推定されます。そうすると、FedExや日本貨物航空などの貨物機ではなく、旅客便に積み込まれるのではと思われます。(いわゆるベリー便ってやつですね)ちなみに、EMSの詳細ボタンを押すとこんな感じ。サンノゼはサンフランシスコ+1日になっているので、サンノゼは直行便があるもののサンフランシスコ経由で届くのではと推測できますね。
さて実際に神奈川県からサンノゼに送った追跡結果です。
日本郵便のサイトでも追跡できますが、USPS(アメリカ郵政公社)での追跡のほうが詳細でした。
USPSのサイトではステータスがアップデートされるたびにメールが来るように設定することもできます。
いずれも荷物がある場所の日時にで表示されるため、日本時間とアメリカ西海岸時間が混じって時間の経過がわかりづらいので整理してみました。
2/28の20時に郵便局で差し出し、翌日朝7時半には江東区にある東京国際郵便局に到着しました。関東から出された国際郵便物は東京国際郵便局を経由するようです。20時に出しても翌朝次の場所に行くということは、結構遅い時間に荷物の締め切りがあるか、1日に何度も締め切りがあるかということだと思います。20時はもしかしたら当日締め切りは過ぎていて次の夜まで郵便局で留め置かれるかと心配しましたが、さすがスピーディーなEMSそんなことはなかったです。
サンノゼ行きの直行便に乗るのかなとも思いましたが、成田発のサンノゼ便は17時30分発。昼を過ぎてもステータスが動かなかったのでこの日のサンノゼ便には乗らない事がわかりました。
夜になり21時過ぎに東京国際郵便局を出発。この時点で成田からのアメリカ行きの便はないので(もしかしたら22時前後に貨物便はあるかもしれませんが)、アメリカへの深夜便がある羽田に行くのだろうと推測。ちょうどサンフランシスコ便もあるのでほぼ間違いないと考えました。ちなみに、深夜の羽田→サンフランシスコはJALとユナイテッドがありますが、流石にどちらに乗ったかまではわかりません。
翌日、サンフランシスコで通関手続きに入ったという表示になったので羽田→サンフランシスコ便が使われたと確定できます。通関が始まったのが現地時間の夜11時過ぎで翌朝に通関完了となり、すぐに税関からUSPSの施設に移されています。ちなみに、94128というZIP CODEを調べると、このUSPSの施設はサンフランシスコ国際空港内であることがわかります。
その日の午後、サンフランシスコからサンノゼに移され、翌朝配達となりました。
ちなみにサンノゼ内でも1つUSPSの施設を経由してから配達を担当する郵便局へ届いたようです。
日数としては3.3日だったので、予定通りの速さで届いてますね。
意外と細かく荷物を追跡することができ、物流の仕組みがわかるようで面白かったです。