【転職エントリ】モダンと自由を求めて客先常駐SIerから社内SEへ

いわゆる転職エントリ、今回は書こうと思いつつも時間が過ぎ、内定から6ヶ月弱・入社から2ヶ月が過ぎましたがやっと書こうと思います。(リアルタイムに退職日ではないので、退職エントリではないですね)

タイトルは微妙です。

「モダン」は本当の意味のモダンではなく転職前と転職後の相対値ですし、今回たまたま転職先が社内SEになりましたが、この内容が社内SEにおいて一般的に当てはまるかというとされは違うと思います。その辺はスルーしてください。

自分の記録のために思ったことを全部書いたらダラダラと長くなりました、面白くなかったらごめんなさい。

 

【プロフィール】

中国地方出身、関東在住、情報系の高専卒→大学院卒・30代後半、いわゆるSE。

夫婦共働き、息子6歳。

(家族をアピールする必要はないんですが転職理由と関係あるので)

「今回は」と書いた通り、転職は2回目。

技術スペックは

・.NETとJava、半々

SQL ServerOracle、3:7

・PM、小規模なチームリーダー、見積・提案・設計・製造・テスト・保守は一通り

・高速開発ツールとかBIツールの開発も少々

 

【会社】

転職前(2社目):製造業の客先常駐のSIer(SESではなく請負で常駐)

転職後(3社目):小売社内SE、フルリモート

ちなみに1回目の転職は2018年で、1社目は自社勤務のユーザー系SIerでした。

 

【転職理由】

・モダンというか今となっては常識のGit、クラウドなどを使う環境に行きたかった

前職はSVN、古いバージョンのJava、古いフレームワークを使っており脱却する動きもなさそうだった。

次段でも書くが客先のルールに縛られており、これらを自分たちで変えることはできない。顧客の技術担当の方に全て委ねられており、知識・技術はある方ではあるがその他の業務が忙しすぎてその方が検証の上、新しい技術を導入する方向に向かう時間はないような状況だった。

ちなみに、Gitやクラウドは業務では使っていなかったが、趣味で少しではあるが使っていた。

純粋にシステム開発にもっと時間を割ける環境に行きたかった

個人的には無駄と思われる開発プロセスのルールなどが非常に多く、自社の環境ではなく顧客のルールなので変えることは不可能に近かった

開発プロセスに合わせるための作業、その他間接作業に時間を取られるのがストレスであった。もう少し技術選択や作業の進め方に自由があり、純粋にシステム開発作業の時間が確保できる環境に行きたかった。

無理のある大規模プロジェクトが始まる

そんな一時的な話で転職かよと思われるかもしれませんが、まあそのへんは個人の自由なのでスルーしてください。

スケジュール上は1年だがそのスケジュールでどう考えても実現不可能なプロジェクトが始まろうとしていた。最終的には延期されるだろうが、過去の事例から見ても延期の判断は直前になると予想され、それまでは極端に高稼働になることが予想され、それを乗り越えるためには家族に多大な迷惑をかけることが容易に想像できた。我が家はもともと僕も家事育児にフルコミットする状態で成り立っており、それから離脱することはできない。

フルリモートへ

僕が説明するまでもなく、在宅勤務が当たり前の時代になり、コロナ禍が終わってもフルリモートを宣言する会社も多数出てきました。

上段に前職の不満をたくさん書いてしまいましたが、幸運にも前職でも在宅勤務は行っており共働きで保育園児がいる我が家にはとてもマッチしました。保育園の送り迎えがしやすい、合間に家事ができるなど・・・。頻度は、週2~コロナの状況が悪い場合は週5まで色々ありましたが、恒久的にフルリモートになる雰囲気はありませんでした。

この家族運営がしやすい体制を維持し、さらに来年度からは子供が小学生になるため、小1の壁を少しでも低くするためフルリモートの会社に行きたいと思うようになりました。(フルリモートなら小1の壁が簡単になくなる訳では無いという話も知り合いから聞きましたが、それでもフルリモートのほうが有利と考えました)

 

【コロナ禍での転職活動】

以上の転職理由から、リモート可を明言しているかつ、客先に縛られることがなく一般的にモダンな印象のある自社サービスの企業、モダンな印象はないものの客先に縛られることはないという意味でパッケージ開発の企業社内SEをターゲットとしました。(モダンな印象はないと言いつつも、クラウドなどを使っていることを明言している会社を選びました)なお、これらはあくまで私の持っている印象であり、正しいかどうかは保証しません

コロナ禍での転職活動は、前回2018年の転職活動と比べて、圧倒的にやりやすかったです。在宅勤務していて、面接がすべてオンラインだったので、移動時間が不要だったからですね。はっきり言うと「やりたい放題」でした。(ごめんなさいm(_ _)m)

あと、履歴書も手渡ししないので電子データで提出=つまり紙に手書きする必要がない部分も非常に楽でした。(履歴書を手書きする必要があるかどうかは議論があり、前回2018年に手渡しするときでも手書きじゃなくても良かったのではという指摘もあると思いますが、事実としては手書きしてました)

結果、いわゆる自社サービスの企業は私のJavaや.NETかつ業務ではクラウドなどの経験無しという面がマッチしなかったのかことごとく落ちましたが(他にも人物面もあるのかもしれませんが)、最終的にはビズリーチで企業側からスカウトもらった.NETの経験がマッチしていたコロナ後含めてフルリモート可を宣言している中部地方の小売業の社内SEの内定が取れました。(関東在住なので、中部地方の会社では当然フルリモートになります。)

また、今回年収アップを主目的とはしてませんでしたが、途中から「子供が就学することも考えるとやはり年収も…」と考え途中からは現職よりはアップした希望年収を提示するようにしたので、結果的に年収アップも果たしました。

 

【転職後】

転職して良くなったことを色々メモしていたのですが、偶然にも見つけたこのツイートがほとんどそのままでした。

これに対して、自分の状況(転職前後比較)。

上記解説&それとは別に転職直後からメモっていた、転職後良くなったところ。

・フルリモート

言わずもがな。ちなみに、フルリモートといいつつ月一回出社推奨日があるのですが強制ではありません。ただ、コミュニケーションや気分転換のために出社しています。

・勤務時間

コアなしフレックスかつ、中抜け可能というのも明言されていてみんな使っているので非常にやりやすい。前職はコアありフレックス、中抜けは制度上は可能らしいが特に説明されたこともなく誰も使っていなかった。

ちなみに、前職は勤務時間が17時までだったので仕事終わって子供を保育園に迎えに行ってたのですが、転職後は定時が18時になりましたが中抜けを使って今までと同じように子供のお迎えに行っています。これ重要、本当に中抜け助かる。

・Slack

前職はコミュニケーションツールがSkypeで、転職後Slackになりました。

Slackどういうものかは知ってましたが、想像以上に便利で、仕事のやり方が変わった感じすらします。Skypeは一時的な一対一の会話でしかなかったですが、Slackはチャンネルで記録も残しつつ実際の仕事がどんどん進行していく感じ。

出勤・退勤・休暇・中抜けなども全てみんなSlackに投稿するので、「結構みんな休暇取ったり中抜けしてるな~」というのが可視化されて、休暇や中抜けのハードルがぐっと下がった感じがします。

・PCの環境

前職も現職も、開発用のハイスペックなデスクトップPCを会社に設置して、在宅勤務はノートPCからそのデスクトップにリモートデスクトップしています。

ただ、前職ではいろいろな理由で自分は運良くそのような環境でしたが、そうでない人(低~中スペックのノートPCで開発まで行う)のほうが圧倒的に多く、基本的には開発者が求める快適な環境は考えられていない感じでした。PCの管理者権限もなくフリーソフトのインストールも自由にはできず、Webのフィルタリングで見たいサイトが見れないことも多々ありました。

転職後の会社は、全員がデスクトップ+ノートを与えられており、フリーソフトインストールの自由もあり、フィルタリングも一応かかってるらしいですが普通に使っていて一度も引っかかったことがありません。

また、前職はWindowsのパスワードを毎月変更しなければならず変更直後は間違えまくって面倒でしたし、VPNもハードウェアトークンが必要で接続に時間がかかりましたが、転職後はそれがありません。

(ハードウェアトークンがあったほうがセキュリティ的には安全で理想的ですが、事実として接続が大変面倒で更に常にトークンを紛失してはいけないというプレッシャーがあった)

・会社の環境

フルリモートと言いつつ、前述の通り月一回は出社していますし、入社後一週間は出社していましたのでその印象です。

前職(勤務先は客先)は「会社のゴミ箱に私的なゴミを捨ててはダメ」という謎の決まりがあり、コンビニで買った昼ごはんのゴミを持って帰らないといけないのが非常に不便でした。我々は客先に居させてもらっている立場上遠慮してそうしているのかと思いきや、客先の社員含め構内全体のルールであり、不便で非常に意味不明でした。

正直、ゴミが捨てれるようになっただけで大満足です。あとは、前職と比べて掃除がちゃんとされており綺麗で過ごしやすかったり、変な企業独自用語がないのがいいですね。(前職は企業独自用語が本当に酷かった)

あと、服装自由なのはとても楽です。

・その他

前職は、全員というわけではないですが自分は担当している業務の都合上、工場の稼働に直結するようなシステムかつ自分しか対応方法を把握していないトラブルもあるため、定時後や休暇を取ってる日でも電話がかかってくることがよくありました。本当に気が休まりませんでした。(特に旅行に行ってたりするときに、他の人が対処できないが即対応が求められるトラブルが発生したらどうしようかという不安が強かったです)

転職後は担当するシステムがそういう性質のものではないというのもありますが、社内を見渡してそういう性質のシステムでもトラブルは多くなく、かつ一人に委ねられているわけではないように見えます。

あと、前職は会議(オフライン、Web会議ともに)で開始時間に人が集まっておらず進行がグダグダで時間オーバーしても予定が詰まっていなかれば続行するというの多かったですが、転職後はそれがありません。本当は当たり前のことなのにいつの間にか新鮮に感じるようになってしまっていた自分がいて驚きました。

 

転職後の会社に対して良い事ばかり書いてしまいましたが、当然長く働けば不満も出てくると思いますが、スタート時点でこれだけポジティブを感じるのは非常にいいことだと思うので、頑張っていこうと思っています。

 

あと、ほしいものリスト置いておきます。

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